便中カルプロテクチンの過敏性腸症候群と炎症性腸疾患の診断補助について資材監修をさせていただきました
07 Dec. 2020当院院長 岩本がThermo Fisher Diagnostics社のエリアカルプロテクチン2という検便マーカーの医療機関向け資材「過敏性腸症候群(IBS)との鑑別が重要な炎症性腸疾患(IBD)の診断の補助に対する便中カルプロテクチン検査(FEIA法)の有用性について」を監修させていただきました。
カルプロテクチンは白血球に含まれる好中球の一成分で腸管に炎症が起こると好中球が炎症部位に集まるため便中のカルプロテクチンの量が増えます。それを測定することで腸炎と腸に炎症のない過敏性腸症候群の鑑別を可能とするバイオマーカーです。慢性的な下痢症状の方にこの検査を行うことで腸炎の有無を高感度に予測できます。一定の要件を満たすことで保険診療で検査可能であり、内視鏡に抵抗のあるかたや小児の患者さんではまず検便を行うことで内視鏡の必要性について検討できます。(あくまで診断補助となり確定診断ではありません。結果の解釈については胃腸内科医との相談が望ましいです。)
(下記リンク:監修資材)