胃癌予防 ピロリ菌検査と治療・保険適応について
07 Jul. 2024当院ではピロリ菌検査(ピロリ抗体・尿素呼気試験)が受けられます。
【ピロリ菌とは】
ピロリ菌とは胃の粘膜(表面)に生息し、萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌などの病気を引き起こす原因となる菌です。ピロリ菌を除菌することで胃癌の発症リスクを下げることが可能となります。ピロリ菌陽性の方では年0.5%ほどの発癌リスクがあるとされています。長期の感染となるほどそのリスクが高くなることが想定されますので健診等で見つけた際は早めに除菌することが望ましいです。
【ピロリ菌治療を保険診療で行うにあたり必要なこと】
・ピロリ菌の治療は抗生物質の内服治療を1週間行います。
保険適応で処方を行うには上部内視鏡(胃カメラ)の結果で萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の結果とピロリ菌陽性の証明(血液検査・糞便検査・呼気試験など)の2つを確認して初めて可能となります。他院や健康診断で検査を行った方は必ず結果を持参ください。口頭でのお伝えでは承ることはできません。
・健康診断の採血等でピロリ陽性であった場合も上部内視鏡検査が必須となります(原則半年以内)
・胃カメラの結果が無い方は保険診療でピロリ菌検査は行えません
【胃カメラを行わないでピロリ検査・治療希望の方へ】
胃カメラ検査をどうしてもうけることができない、といった方は少なからずいらっしゃいます。その場合は保険診療での処方はできず、自費診療となります。
当院では
- ピロリ菌の検査(血液検査 税込み3300円)
- ピロリ除菌薬処方時の診察・処方箋発行料 (税込み6600円)
- 内服後の除菌判定の尿素呼気試験(内服終了より1か月後以降で実施 税込み8800円) 結果は郵送いたします。
- 除菌処方薬(薬局での支払い 6000円~1万円程度)
で承っております。また3次除菌も同様です。希望の方はご相談ください。
注:ピロリ菌は除菌薬内服でも失敗することがあります。その際は薬剤を変更しての2次除菌を行う場合があります。その際も上記と同様の金額が再度発生します。
服薬による副作用で治療が必要となった際は保険診療での治療となります。
*注:自費検査で受ける際の結果は郵送対応をしております。外注検査となるため2-4週間ほど送付に時間を要します。ご了承ください。
【よくある質問】
Q:子供のピロリ菌検査はできますか?
A:小児に関しましては胃潰瘍などの診断をうけていない無症状の方の治療は推奨されていません。詳しくは小児科でお尋ねください。
【当院胃カメラについて *下の「胃カメラ検査」をタッチしてください】
口から・眠る麻酔なしの標準の胃カメラ検査方法であれば、数日~1週間以内での検査・朝1番の検査・夕方の検査(朝食摂取可、昼食抜き)があります。