いわもと内科おなかクリニック|甲府市向町

おなかに優しいかかりつけ医

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2022年も誠にありがとうございました(内視鏡実績)

29 Dec. 2022

2022年も誠にありがとうございました(内視鏡実績)

 

本年は

胃カメラ検査 769件

大腸カメラ 654件 そのうち大腸ポリープ切除を243件で行わせていただきました。

多くの方にご来院いただき誠にありがとうございます。

来年も引き続きより良い診療に努めてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

便中カルプロテクチンとは(過敏性腸症候群の鑑別・IBDモニタリング)

30 Oct. 2022

【便中カルプロテクチンとは】(検便検査・保険適応276点です)

S100蛋白に属する36kDのカルシウム-亜鉛結合蛋白で好中球(白血球の主要細胞のひとつ)の細胞質主要成分で抗菌作用を持つものです。腸に炎症が起こるとその好中球が集まってきて、腸管から便の中に移行するため便中カルプロテクチン値が上昇します。

【便中カルプロテクチンを使う場面】

おもに2つあります。

① 過敏性腸症候群との鑑別

② 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の腸の炎症状況の評価

【①過敏性腸症候群との鑑別】

血便のない、慢性腹痛症や下痢症で日常診療で遭遇する最も高い疾患は過敏性腸症候群です。特に若い方ではいわゆるストレス性によるものがほとんどではありますが中には炎症性腸疾患を発症している方が存在します(炎症性腸疾患の発症が多いのも同世代です)

多くの病院では血液検査・エコー検査・もしくは大腸内視鏡検査を行うことで過敏性腸症候群を診断します。しかし、

血液検査やエコー検査では炎症性腸疾患の検出感度は低い(採血・エコー検査が正常でも腸に炎症あるケースは多い)

・とはいえ大腸カメラは身体的・時間的負担も大きく全員行うのは現実的ではない

といった問題があります。そこで便中カルプロテクチン検査を行い、大腸カメラを行う必要があるかを判断します。

便中カルプロテクチンの過敏性腸症候群との鑑別感度は100%・特異度74%とされます(松岡ら 医学と薬学 2017

まずこの検査を行い、陽性の方は大腸内視鏡検査で精密検査を行うというステップで診断をすすめていく際に用います。

(過敏性腸症候群との鑑別の利点・弱点)

(利点)全員に大腸カメラが必要なくなる ・採血やエコー検査より的確な診断に結びつくことが多くなる

(弱点)結果まで時間がかかる(便提出から結果まで当院ではおよそ2週間かかります)

(当院院長監修リーフレット 過敏性腸症候群との鑑別)

https://iwamoto-onaka.com/wp-content/uploads/2020/12/IBD%E3%83%BBIBS%E3%81%AE%E4%BE%BF%E4%B8%AD%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E8%A8%BA%E6%96%AD%E8%A3%9C%E5%8A%A9.pdf

【②炎症性腸疾患のモニタリング】

潰瘍性大腸炎とクローン病患者様は定期的に内視鏡検査を行う必要があります。それは症状・血液検査などの異常なくとも腸の炎症が残っている人が珍しくないからです。しかし大腸内視鏡検査は非常に負担の多い検査となります。またクローン病の方では小腸の炎症の評価も必要となりより負担が大きくなります。

外来通院の方で治療変更すべきかどうか・内視鏡をすべきかどうか迷うのは「なんとなく最近良くない気がする」「血便はないけど下痢っぽいことが多い」などの完全に調子が良いといえない症状を訴えられた方で内視鏡に同意をいただけなかった場合です。その際に現状維持で経過をみてよいか・治療を変更すべきかどうかは非常に判断が難しく中には重症再燃への始まりの場合もあります。そこで内視鏡までは行いたくないといった要望で検査をやはりしておくべきと医師が判断した方には便中カルプロテクチン検査を実施し、腸の炎症の有無をまず評価します。そこで高値であった際はさらなる精密検査を行う・正常値であれば経過観察といった判断を行います。

(利点)内視鏡をせずとも評価ができる

(弱点)検査の数値はすべて正確ではない(検査エラーが0ではない)・癌の発見ができない

潰瘍性大腸炎の病勢把握では感度97%・特異度64%(松岡ら 医学と薬学 2017)、クローン病では感度94%・特異度88%(Iwamotoら J GastroenterolHepatol. 2018)と報告されています。

【最後に:追加の注意点】

便中カルプロテクチンはあくまで診断の補助といった位置づけです。完全な診断には内視鏡などが必要であることに変わりはありません。

・血便がある方は原則適応ありません(血便は最初から内視鏡適応です。重症化などで入院時に測定する施設もあるようですがカルプロテクチン値の評価より症状での評価が優先されます。)

・過敏性腸症候群との鑑別では3か月以上症状の続く方が適応です(急性胃腸炎でも上昇します)

・小児では正常値より高くなることが健常者でもありえます

基準値は使用用途(過敏性腸症候群との鑑別・潰瘍性大腸炎・クローン病)や検査キット(FEIA法・ELISA法・金コロイド凝集法など)によって異なります。正常値についてはそれぞれ主治医にご確認ください

 

(当院院長監修 クローン病病態把握補助保険適応取得についてのリーフレット)

便中カルプロテクチン クローン病保険適応

(2021年11月 JDDW 2021(日本消化器関連学会週間 神戸)にて発表)

便中カルプロテクチンの活用法 JDDW2021

 

(当院院長の学術論文 便中カルプロテクチンと小腸バルーン内視鏡の関連の検討)

保険適応決定の根拠のひとつとなった論文です

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jgh.14310

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

https://iwamoto-onaka.com/

胃カメラで胃ポリープといわれた!癌になる?:多くは生検検査不要です / 山梨県の内視鏡専門医一覧

29 Oct. 2022

胃カメラで胃ポリープといわれた!癌になる?

 

胃のポリープとは胃に発生する上皮性、良性、隆起性病変と定義され、広い意味では胃の粘膜の表面構造の異常を伴いながら膨らんでいる病変を指します。その中で内視鏡検査を行った際に高頻度に遭遇するポリープには「胃底腺ポリープ」「過形成ポリープ」と癌化のリスクがある「腺腫」があります。

バリウム検査ではこの3種類は鑑別困難ですが、内視鏡検査では生検組織検査(細胞を採取する検査)などをおこなわずとも観察のみで多くは鑑別が可能です。(全例の組織検査は不要です)

発癌リスクのある腺腫を疑った場合は組織生検検査(細胞を採取する検査)を行います。

 

・胃底腺ポリープ:問題なし(原則的には経過観察も不要)

 

 

 

 

 

 

胃底腺ポリープは周りの粘膜の色と同じような色調のポリープです。胃の中央付近(胃体部)に多く見られ、多数みられることも珍しくありません。

基本的にはピロリ菌のいない胃に発生するものでポリープ自体も癌化のリスクは低く、組織生検検査や切除は原則不要です。稀に大きくなる、出血をきたすなどがあれば切除適応となります。胃酸を抑制する胃薬(PPI)の長期内服で発生、増大することも報告されています。

 

 

・過形成ポリープ:経過観察でほとんど問題ないがピロリ菌除菌治療と1年ごとの検査

 

 

 

 

 

 

 

 

過形成ポリープは赤色のポリープで大きさや形は様々です。胃のどこにでも発生し多数見られることもあります。ピロリ菌に感染した胃の上(萎縮性胃炎)に発生します。過形成ポリープ自体も大きくなり発癌することが稀にありますし、そのような萎縮性胃炎の強い方はピロリ菌未感染の方に比べて胃癌のリスクが高いと考えられますので1年に1回は経過観察をする必要があります。組織生検検査についてですが、過形成ポリープは出血頻度も高く生検でも血が止まらなくなることがあります。そのため癌化が強く疑われ本当に必要と判断した際のみに行います。また発癌や慢性的な出血をきたす場合は切除を行います。

 

 

 

・腺腫:組織生検検査と半年~1年ごとの検査

 

 

 

 

 

 

腺腫はピロリ菌感染した萎縮性胃炎と共に認めます。腺腫は白色調を呈しなだらかな隆起のことが多いです。経過とともに胃癌となりうることが知られており、組織生検検査で癌細胞が検出されたり、サイズが大きい場合などは切除の対象となります。見つかった場合は定期検査と組織生検検査を行います。

胃のポリープと言われた場合も上記のどれかによってその後の対応がかわります。定期検査が必要な場合も多いですが、一方で過剰な組織生検検査は出血などのリスク増や医療費増(3割負担で約3000円増)につながります。結果をよく確認して検査の必要性を専門医と相談しましょう。

 

(山梨県の内視鏡専門医)

日本内視鏡学会 内視鏡専門医資格を有する専門医名簿ページです。

専門医相談希望の方やかかりつけ主治医が専門医かの確認などにご参考ください。

https://www.jges.net/medical/specialist/member-list#43

 

(山梨県の内視鏡指導施設)

日本内視鏡学会 内視鏡指導施設一覧です

https://www.jges.net/institutions/branch/19-yamanashi

 

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

炎症性腸疾患セカンドオピニオン外来(潰瘍性大腸炎・クローン病)

11 Oct. 2022

炎症性腸疾患セカンドオピニオン外来(潰瘍性大腸炎・クローン病)を始めます。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)は患者数が増加する一方で使用できる薬剤なども増えてきており、専門性も要求される疾患となってきています。

他院で治療しているけれどほかの選択肢や現状の治療内容を相談したい方、病気が疑われているが本当にそれでよいのか、など様々な疑問へ直面することもあるかと思います。当院ではこれまでの知見を踏まえそのような疑問を持つ方の診療をオンラインで承ります。当院で治療希望はないけれど治療について誰かに相談してみたいといった方はお気軽にご相談ください。

 

自費診療 30分6600円(税込)です。それを超過すると30分ごとに5500円(税込)を追加請求させていただきます。オンライン限定で、アプリからのクレジット決済となります。

受診を予約する際にかかりつけの病院での検査結果や病状の経過、内視鏡所見などデータがありましたらアプリよりアップロード(事前提出)も可能です。限られた時間での相談となりますのであらかじめ用意いただくと診療がスムーズになります。アップロードが難しい場合は口頭での相談やカメラ越しに見せていただき診察をさせていただきます。

 

クリニクスアプリ(診療にはダウンロード・登録が必要です)

https://clinics.medley.life/

(胃がん検診異常の方へ)胃癌予防・ピロリ菌除菌治療の保険適応について 山梨県甲府市

02 Oct. 2022

ピロリ菌とは胃の粘膜(表面)に生息し、萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌などの病気を引き起こす原因となる菌です。ピロリ菌を除菌することで胃癌の発症リスクを下げることが可能となります。ピロリ菌陽性の方では年0.5%ほどの発癌リスクがあるとされています。長期の感染となるほどそのリスクが高くなることが想定されますので健診等で見つけた際は早めに除菌することが望ましいです。

 

ピロリ菌と保険適応

・ピロリ菌の治療は抗生物質の内服治療を1週間行います。保険適応で処方を行うには上部内視鏡(胃カメラ)の結果で萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の結果とピロリ菌陽性の証明(血液検査・糞便検査・呼気試験など)の2つを確認して初めて可能となります。他院や健康診断で検査を行った方は必ず結果を持参ください。

・健康診断の採血等でピロリ陽性であった場合も上部内視鏡検査が必須となります(原則半年以内)

・胃カメラの結果が無い方は保険診療でピロリ菌検査は行えません

 

自費診療でピロリ菌の薬を処方希望の場合

胃カメラ検査をどうしてもうけることができない、といった方は少なからずいらっしゃいます。その場合は保険診療での処方はできず、自費診療となります。

当院では

  • ピロリ菌の検査(血液検査 税込み3300円)
  • ピロリ除菌薬処方時の診察・処方箋発行料 (税込み6600円)
  • 内服後の除菌判定の尿素呼気試験(内服終了より1か月後以降で実施 税込み8800円) 結果は郵送いたします。
  • 除菌処方薬(薬局での支払い 6000円~1万円程度)

で承っております。また3次除菌も同様です。希望の方はご相談ください。

注:ピロリ菌は除菌薬内服でも失敗することがあります。その際は薬剤を変更しての2次除菌を行う場合があります。その際も上記と同様の金額が再度発生します。

2022年7月-9月の診療実績 胃カメラ・大腸内視鏡

01 Oct. 2022

胃カメラ 185件・大腸カメラ 159件を実施させていただきました。そのうち大腸ポリープ切除を60件行っています。

多くの方にご来院いただき誠にありがとうございました。

これからも丁寧な診療を心がけてまいります。

 

胃カメラ・大腸カメラともに健康診断(人間ドック)も承ります。

症状がある、健診異常(要精密検査)がある、または他院からの紹介状がありカメラを行う場合は保険診療となります。無症状で紹介状もない場合は健康診断扱い(自費診療・人間ドック)となります。

WEB/アプリ予約でWEB問診票を開始しました。アプリ利用でさらに待ち時間短縮などできます。

28 Sep. 2022

(WEB/アプリ予約でWEB問診票を開始しました。アプリ利用でさらに時間短縮などできます。)

 

WEB・アプリから予約いただきますと事前に問診票の記入が必要となりました。恐れ入りますが選択・記入をお願いいたします。必須項目以外はスキップも可能です。記入をいただくと待ち時間短縮につながります。

 

(アプリを利用いただきますと事前に保険証登録や決済用のクレジットカード登録も可能です。)

事前の問診記入と保険証やクレジット登録で待ち時間の短縮となります。

また発熱の患者様、特にコロナ陽性となった方は後日の来院と診察料の清算をお願いしております。事前のクレジット登録をいただくとその必要がなくなり負担減となります。

ぜひご利用ください。

クリニクスアプリ https://clinics.medley.life/

主な消化管感染症の感染源と潜伏期間

02 Jul. 2022

主な消化管感染症の感染源と潜伏期間

 

感染性腸炎(いわゆる食中毒)の主な病原生物と潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)

夏場に増える感染と冬場に増える感染があります。

主要な症状としては急な腹痛、下痢、嘔吐、発熱、時に血便なども見られます。症状が見られましたら胃腸科・消化器内科で相談するのが良いです。

 

 

病原生物 潜伏期間 食品
ノロウイルス 24-48時間 貝類、二次感染
黄色ブドウ球菌毒素 1-6時間 手指からの感染(おにぎりなど)
ウエルシュ菌 6-18時間 食肉加工品
毒素原性大腸菌 1-3日間 糞便で汚染された食品
カンピロバクター 2-5日間 鶏肉、牛乳
サルモネラ 1-3日間 卵、鶏肉、生鮮食品、牛乳
腸炎ビブリオ 2-48時間 生の魚介類

山梨県甲府市 消化器内科・内科・胃腸科 いわもと内科おなかクリニック

2022年4月-6月の診療実績 胃カメラ・大腸内視鏡

30 Jun. 2022

2022年4月-6月の診療実績

 

胃カメラ 200件・大腸カメラ 170件を実施させていただきました。そのうち大腸ポリープ切除を61件行っています。

多くの方にご来院いただき誠にありがとうございました。

これからも丁寧な診療を心がけてまいります。

 

胃カメラ・大腸カメラともに健康診断(人間ドック)も承ります。

症状がある、健診異常(要精密検査)がある、または他院からの紹介状がありカメラを行う場合は保険診療となります。無症状で紹介状もない場合は健康診断扱い(自費診療・人間ドック)となります。

 

予約・自費金額等はこちらをご覧ください(下の文字をクリックしてください)

胃カメラ・大腸カメラの予約状況と費用(健康診断もあり) 山梨県甲府市

 

 

ご不明な点は電話、窓口でおたずねください。

アプリ利用で予約も簡単・窓口会計短縮・検査結果の共有が可能です

04 Jun. 2022

アプリ利用で予約も簡単・窓口会計短縮・検査結果の共有が可能です

・当院ではWEB予約・クレジット決済・オンライン診療などで利用できるクリニクスアプリを導入しています。

① WEB予約もアプリからが最も少ない手順で確定できます。

② 同アプリからアカウント登録(クレジット番号登録・必要に応じて保険証登録)をすることで窓口での手間・待ち時間を軽減できます。クリニクス決済を申し出ていただければ窓口での支払いは不要です。(明細書・処方箋発行などはありますので診察後も受付は必要です)

③ ご希望の方ではオンライン診療もアプリの利用で可能となります(当院からの再診コード発行と同意書の記載が必要ですので診察時に申し込みください)

④ 希望者様には検査結果についてアプリでの共有も可能です。ご希望者は受診時にお伝えください。(保険診療のものでは医師より結果説明したものに限ります。健康診断は再診不要です)

 

ぜひご利用ください。

 

(クリニクスアプリ)

https://clinics.medley.life/

 

 

(当院で使用可能なキャッシュレス決済はこちら)

 

 

当院の診療についてはこちら(下記「初診/再診の方」をクリックしてください)

初診/再診の方

 

 

 

 

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック