いわもと内科おなかクリニック|甲府市向町

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胃カメラで胃ポリープといわれた!癌になる? / 山梨県の内視鏡専門医一覧

03 May. 2022

胃カメラで胃ポリープといわれた!癌になる?

 

胃のポリープとは胃に発生する上皮性、良性、隆起性病変と定義され、広い意味では胃の粘膜の表面構造の異常を伴いながら膨らんでいる病変を指します。その中で内視鏡検査を行った際に高頻度に遭遇するポリープには「胃底腺ポリープ」「過形成ポリープ」と癌化のリスクがある「腺腫」があります。

バリウム検査ではこの3種類は鑑別困難ですが、内視鏡検査では生検組織検査(細胞を採取する検査)などをおこなわずとも観察のみで多くは鑑別が可能です。発癌リスクのある腺腫を疑った場合は組織生検検査(細胞を採取する検査)を行います。

 

・胃底腺ポリープ:経過観察でほとんど問題なし 

 

 

 

 

 

 

胃底腺ポリープは周りの粘膜の色と同じような色調のポリープです。胃の中央付近(胃体部)に多く見られ、多数みられることも珍しくありません。

基本的にはピロリ菌のいない胃に発生するものでポリープ自体も癌化のリスクは低く、組織生検検査や切除は原則不要です。稀に大きくなる、出血をきたすなどがあれば切除適応となります。胃酸を抑制する胃薬(PPI)の長期内服で発生、増大することも報告されています。

 

 

・過形成ポリープ:経過観察でほとんど問題ないがピロリ菌除菌治療と1年ごとの検査

 

 

 

 

 

 

 

 

過形成ポリープは赤色のポリープで大きさや形は様々です。胃のどこにでも発生し多数見られることもあります。ピロリ菌に感染した胃の上(萎縮性胃炎)に発生します。過形成ポリープ自体も大きくなり発癌することが稀にありますし、そのような萎縮性胃炎の強い方はピロリ菌未感染の方に比べて胃癌のリスクが高いと考えられますので1年に1回は経過観察をする必要があります。組織生検検査についてですが、過形成ポリープは出血頻度も高く生検でも血が止まらなくなることがあります。そのため癌化が強く疑われ本当に必要と判断した際のみに行います。また発癌や慢性的な出血をきたす場合は切除を行います。

 

 

 

・腺腫:組織生検検査と半年~1年ごとの検査

 

 

 

 

 

 

腺腫はピロリ菌感染した萎縮性胃炎と共に認めます。腺腫は白色調を呈しなだらかな隆起のことが多いです。経過とともに胃癌となりうることが知られており、組織生検検査で癌細胞が検出されたり、サイズが大きい場合などは切除の対象となります。見つかった場合は定期検査と組織生検検査を行います。

胃のポリープと言われた場合も上記のどれかによってその後の対応がかわります。定期検査が必要な場合も多いですが、一方で過剰な組織生検検査は出血などのリスク増や医療費増(3割負担で約3000円増)につながります。結果をよく確認して検査の必要性を専門医と相談しましょう。

 

(山梨県の内視鏡専門医)

日本内視鏡学会 内視鏡専門医資格を有する専門医名簿ページです。

専門医相談希望の方やかかりつけ主治医が専門医かの確認などにご参考ください。

https://www.jges.net/medical/specialist/member-list#43

 

(山梨県の内視鏡指導施設)

日本内視鏡学会 内視鏡指導施設一覧です

https://www.jges.net/institutions/branch/19-yamanashi

 

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

(胃がん検診異常の方へ)胃癌予防・ピロリ菌除菌治療の保険適応について 山梨県甲府市

02 May. 2022

ピロリ菌とは胃の粘膜(表面)に生息し、萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌などの病気を引き起こす原因となる菌です。ピロリ菌を除菌することで胃癌の発症リスクを下げることが可能となります。ピロリ菌陽性の方では年0.5%ほどの発癌リスクがあるとされています。長期の感染となるほどそのリスクが高くなることが想定されますので健診等で見つけた際は早めに除菌することが望ましいです。

 

ピロリ菌と保険適応

・ピロリ菌の治療は抗生物質の内服治療を1週間行います。保険適応で処方を行うには上部内視鏡(胃カメラ)の結果で萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍等の結果とピロリ菌陽性の証明(血液検査・糞便検査・呼気試験など)の2つを確認して初めて可能となります。他院や健康診断で検査を行った方は必ず結果を持参ください。

・健康診断の採血等でピロリ陽性であった場合も上部内視鏡検査が必須となります(原則半年以内)

・胃カメラの結果が無い方は保険診療でピロリ菌検査は行えません

 

自費診療でピロリ菌の薬を処方希望の場合

胃カメラ検査をどうしてもうけることができない、といった方は少なからずいらっしゃいます。その場合は保険診療での処方はできず、自費診療となります。

当院では

  • ピロリ菌の検査(血液検査 税込み3300円)
  • ピロリ除菌薬処方時の診察・処方箋発行料 (税込み6600円)
  • 内服後の除菌判定の尿素呼気試験(内服終了より1か月後以降で実施 税込み8800円) 結果は郵送いたします。
  • 除菌処方薬(薬局での支払い 6000円~1万円程度)

で承っております。また3次除菌も同様です。希望の方はご相談ください。

注:ピロリ菌は除菌薬内服でも失敗することがあります。その際は薬剤を変更しての2次除菌を行う場合があります。その際も上記と同様の金額が再度発生します。

スタッフが新型コロナワクチン3回目を接種しました

29 Jan. 2022

スタッフ6名が新型コロナワクチン3回目接種を行いました。

全員、1.2回目ともファイザー社、3回目もファイザー社でした。

6人中、5人に発熱症状がありました。発熱は接種後翌日にみられ、1名では2日間継続しました。

 

接種した感想としては

2回目より辛かった 5名(83%)

2回目より楽だった 1名(17%)     でした。

少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 

潰瘍性大腸炎とは

27 Jan. 2022

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎とはびらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明のびまん性非特異性炎症と定義されています。発症の原因は不明とされていますが自身の免疫の過剰な反応が原因の一端と考えられています。発症年齢は10歳代から30歳代の若年者から中高年に至るまで様々です。若い方ではストレス性の下痢症や痔と考えておりなかなか受診に至らず診断が遅れるケースも珍しくありません。

診断基準の症状としては持続性または反復性の粘血・血便、あるいは その既往があることが条件です。確定診断には大腸内視鏡検査が必要で、肛門付近の直腸と呼ばれる部位から小腸側に連続性に広がっていくことが内視鏡的な特徴とされます。

内視鏡所見は時に感染性腸炎などのほかの疾患とも類似することも多く、それらの疾患の除外は専門的な内視鏡診断や便培養検査などを行い鑑別します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

潰瘍性大腸炎と診断されたら

残念ながら「治癒」といったことは望めません。潰瘍性大腸炎は繰り返す疾患であり良い状態(寛解といいます)に落ち着くことはありますが、ある時に悪化(再燃といいます)をきたす可能性は何年経とうともあります。そのため定期的な通院、治療が必要となります。また長期間の罹病で大腸癌のリスクが上がってくることも定期検査の理由として挙げられます。特に状態がよくないまま長年経過をみることで大腸癌リスクは高くなりえますので症状が軽くとも適切な治療が必要です。現在の潰瘍性大腸炎の治療目標としては症状がないこと(臨床的寛解と呼びます)だけではなく内視鏡検査でもまったく炎症のない状態(粘膜治癒と呼びます)まで治療を行っていくことが現在の標準となっています。たとえ無症状でもしっかり治療をおこない、内視鏡的にも寛解させないと悪化のリスクや大腸癌リスクが高くなることが考えられます。

 

潰瘍性大腸炎の治療

潰瘍性大腸炎は症状から寛解・軽症・中等症・重症といった分類がされます。

また大腸の中で炎症の広がる範囲により直腸炎型(狭いタイプ)・左側大腸炎型(大腸の半分)・全大腸炎型に分類されます。その分類とこれまでの治療歴に基づき治療を決定します。

軽症例ではメサラジン製剤と呼ばれる炎症を抑える薬剤を使用します。

重症例やメサラジンのみで改善を認めない場合はステロイド製剤を始めとする免疫を抑える治療を行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・メサラジン製剤 (5ASA製剤)

炎症細胞から放出される活性酸素の消去、ロイコトリエンの生合成抑制により抗炎症作用を発揮します。軽症から中等症例の寛解導入に有効で、その第一選択薬となります。5-ASA製剤は用量依存であることが知られています。左側大腸炎型や直腸炎型では注腸剤や坐剤の単独もしくは内服との併用することもあります。

・ステロイド製剤

5-ASA製剤で効果不十分な中等症や重症例で経口、経静脈投与で使用されます。また直腸炎型でも効果不十分な場合はステロイド注腸剤や坐剤を使用することがあります。

ステロイドは初期治療(寛解導入)に有効とされますが良い状態を保つ継続治療(寛解維持)には有用性は低く、原則的には短期間で終了することを目指します。

 

・免疫調節剤

5ASA製剤のみでは寛解維持が困難な場合などの寛解維持に使用します。副作用として嘔気などの消化器症状、膵炎、肝機能障害や血球減少があり、使用開始後は血液検査を頻回に行う必要があります。また遺伝子的に強く副作用がでてしまい、使用が困難な方が日本人では約1%いることが近年しられています。免疫調節剤を使用検討する場合は事前に遺伝子検査(Nudt15)の測定を行うことで使用可能かを評価します。

 

・生物学的製剤

上記の薬剤等で状態のよくならない場合は生物学的製剤と呼ばれる薬剤を使用して寛解導入・維持を行います。現在では抗TNF-α抗体・インテグリン阻害剤・JAK阻害剤・抗IL12/23抗体と呼ばれる薬剤が保険適応となっています。それぞれ薬剤の特徴がありどれを選択するかは専門医との十分な相談が必要です。

便中カルプロテクチンがクローン病の病態把握補助に保険適応となりました

07 Dec. 2021

便中カルプロテクチンがクローン病の病態把握補助に保険適応となりました

 

2021年12月1日以降、便中カルプロテクチン(FEIA法)がクローン病の病態把握補助の保険適応となりました。

便中カルプロテクチンは白血球の中の好中球という細胞に含まれるたんぱく質です。腸に炎症がおこることで糞便中のカルプロテクチンが上昇します。

これまで過敏性腸症候群と炎症性腸疾患の診断補助、潰瘍性大腸炎の病態把握補助で保険適応となっていました。

この度、クローン病でも使用が可能となります。クローン病は小腸大腸に炎症を起こす疾患です。小腸の炎症の把握は内視鏡等も一般施設では困難であり炎症活動性の評価が難しい臓器です。糞便での測定が可能となることで簡便に病勢把握が可能となります。現在のところはあくまで病勢把握補助(手助け)です。正確な評価には内視鏡が必要ですが、内視鏡の必要性について事前に評価を行うことで、不必要な回数を減らす・病状の悪い人の検査日程を早くする、といった緻密なスケジュール管理の手助けとなります。

気になる方は主治医、専門医へご相談ください。

 

 

当院院長監修 クローン病病態把握補助保険適応取得についてのリーフレット

便中カルプロテクチン クローン病保険適応

 

 

2021年11月 JDDW 2021(日本消化器関連学会週間 神戸)にて発表

便中カルプロテクチンの活用法 JDDW2021

 

 

当院院長の学術論文 便中カルプロテクチンと小腸バルーン内視鏡の関連の検討

(保険適応決定の根拠のひとつとなった論文です)

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jgh.14310

 

 

過敏性腸症候群と炎症性腸疾患の鑑別(潰瘍性大腸炎・クローン病)について

https://iwamoto-onaka.com/wp-content/uploads/2020/12/IBD%E3%83%BBIBS%E3%81%AE%E4%BE%BF%E4%B8%AD%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E8%A8%BA%E6%96%AD%E8%A3%9C%E5%8A%A9.pdf

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

過敏性腸症と低FODMAP食 いわもと内科おなかクリニック甲府市向町

31 Oct. 2021

過敏性腸症とは大腸の運動および分泌機能の異常で起こる疾患の総称で、炎症や腫瘍が無いにもかかわらず下痢や便秘、腹痛が起こる疾患とされています。ストレスや生活習慣が原因となり、自律神経障害を起こすことで腸の機能の異常をおこすと考えられています。治療は薬剤治療の他に、生活習慣やストレスへの対応も重要とされています。

 

腸内細菌も原因の一つとされ、食事療法も治療に含まれます。食事は「低FODMAP」がよいとされます。

FODMAPとは「Fermentable(発酵性の)、Oligosaccharides(オリゴ糖)、Disaccharides(二糖類)、Monosaccaharides(単糖類) and Polyols(ソルビトール、キシリトール)」の略です。オリゴ糖(豆類、玉ねぎ、にんにくなど)、二糖類(牛乳、ヨーグルト)、単糖類(果物、はちみつ)、ソルビトール・キシリトール(甘味料など)など消化に悪い糖質が含まれます。他にも多くありますので別のサイトも検索してご覧ください。

これらの食材を避ける低FODMAP食により腸内細菌改善、過敏性腸症改善が期待できるとされます。

中には他の腸炎や腫瘍などの疾患が隠れている方もいます。当院では過敏性腸症候群の診断や治療に大腸内視鏡検査や検便検査(カルプロテクチン)などを実施し、専門的加療を行っています。また自費診療で腸内フローラ検査も実施しています。

(低FODMAP食品まとめ)

IBS食事

当院院長監修

(便中カルプロテクチンを用いた過敏性腸症候群と炎症性疾患の診断補助について)

https://iwamoto-onaka.com/wp-content/uploads/2020/12/IBD%E3%83%BBIBS%E3%81%AE%E4%BE%BF%E4%B8%AD%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E8%A8%BA%E6%96%AD%E8%A3%9C%E5%8A%A9.pdf

山梨県甲府市 胃腸科・消化器内科 いわもと内科おなかクリニック

主な消化管感染症の感染源と潜伏期間

14 Jul. 2021

主な消化管感染症の感染源と潜伏期間

 

感染性腸炎(いわゆる食中毒)の主な病原生物と潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)

夏場に増える感染と冬場に増える感染があります。

主要な症状としては急な腹痛、下痢、嘔吐、発熱、時に血便なども見られます。症状が見られましたら胃腸科・消化器内科で相談するのが良いです。

 

 

病原生物 潜伏期間 食品
ノロウイルス 24-48時間 貝類、二次感染
黄色ブドウ球菌毒素 1-6時間 手指からの感染(おにぎりなど)
ウエルシュ菌 6-18時間 食肉加工品
毒素原性大腸菌 1-3日間 糞便で汚染された食品
カンピロバクター 2-5日間 鶏肉、牛乳
サルモネラ 1-3日間 卵、鶏肉、生鮮食品、牛乳
腸炎ビブリオ 2-48時間 生の魚介類

山梨県甲府市 消化器内科・内科・胃腸科 いわもと内科おなかクリニック

便秘の診療(いわもと内科おなかクリニック・山梨県甲府市)

27 Apr. 2021





便秘の診療(胃腸科・消化器内科・山梨県甲府市)

便秘について胃腸専門の視点で治療の相談を承っております。

(便秘症の診断)

「便秘症」は 以下の6項目のうち,2項目以上を満たすと診断されます。

a. 排便の4分の1超の頻度で,強くいきむ必要がある.

b. 排便の4分の1超の頻度で,兎糞状便または硬便(下図BSでタイプ1か2)である.

c. 排便の4分の1超の頻度で,残便感を感じる.

d. 排便の4分の1超の頻度で,直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある.

e. 排便の4分の1超の頻度で,用手的な排便介助が必要(摘便・会陰部圧迫など).

f. 自発的な排便回数が,週に3回未満である.































(便秘は生存率を下げる (アメリカからの報告を参照))

































(便秘の治療)

 便秘薬は大きく分けて刺激性下剤と緩下剤の2種類があります。使用している薬剤によっては長期の服用で便秘が悪化する場合もあり、薬剤の管理は重要です。今、お使いの下剤の長期使用して良いのか気になる方、症状にお困りの方はお気軽にご相談ください。

胃腸の疾患は生活習慣、食生活、内服薬や腸内細菌と密接に関与します。
当院では検便検査、胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部レントゲン検査、腸内フローラ検査(自費診療)といった検査が可能です。小児の便秘についても専門的観点から相談を承っております。

主な刺激性下剤の例:センノシド・プルゼニド・ラキソベロン・アローゼン・ピコスルファートナトリウム・センナ・大黄・ヨーデルなど

主な緩下剤の例:酸化マグネシウム・リンゼス・グーフィス・モビコールなど

長期の便秘放置は便秘の更なる悪化につながります。お困りの方は専門医受診が望ましいです。お気軽にご相談ください。

また便秘の方の中には大腸癌などの病気が隠れていることもあります。あわせて相談が望ましいです。検便、レントゲン、大腸内視鏡などで鑑別を行います。



(大腸メラノーシス)

大腸メラノーシスは刺激性下剤の長期服用により大腸粘膜の色素沈着をきたす状態です。大腸メラノーシスは色素が付くだけでなく、大腸の神経細胞の減少に伴う便秘の悪化や大腸ポリープ・大腸癌との関連も報告されます。

下剤の安易な長期使用は悪影響を及ぼすことがあります。



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腸内細菌検査(腸内フローラ検査)

 腸内フローラとは、腸内に生息する常在細菌の集合体で、私たちの腸内には100兆個以上の細菌が住み着いています。近年、「腸内フローラ」が私たちの健康に密接に関係している事が研究で解明されており、 腸内フローラの乱れにより様々な病気にかかる危険が高まることも分かってまいりました。
たとえば腸炎、大腸がん、乳がん、肥満、アレルギー、動脈硬化、糖尿病、自閉症などです。ご自身の腸内フローラバランスを知り、自分にあった生活習慣の改善をすることが重要です。

腸内フローラ検査でわかること
  1. 腸内フローラ判定(多様性、短鎖脂肪酸、腸管免疫、口腔常在菌)
  2. 大腸画像検査おすすめ度
  3. 健康長寿菌判定
  4. 腸内フローラの主要細菌の割合(ビフィズス菌や乳酸産生菌など)
  5. ダイエットや美容に関すること(太りやすさ、やせ菌、エクオール産生菌)
  6. 生活習慣の改善ポイント
  7. 管理栄養士からのアドバイスコメント




(腸内細菌検査の結果サンプルはコチラ)

https://iwamoto-onaka.com/sample.pdf




当院WEB予約

https://clinics.medley.life/reservation/5ecf50788b547a15c1bbc999




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メサラジン不耐について(潰瘍性大腸炎・クローン病)

24 Mar. 2021

メサラジン不耐(5ASA不耐)について(潰瘍性大腸炎・クローン病)

(日本炎症性腸疾患協会の刊行するIBDニュースに院長が執筆させていだいたものより抜粋しています)

炎症性腸疾患においてメサラジン(5ASA製剤)は初期治療として最も頻用される重要な基盤となる薬剤です。最も危険性が低く、寛解導入(腸炎を良くする)や寛解維持(良い状態を保つ)ことのできる薬剤です。特に潰瘍性大腸炎ではこの薬剤の効果次第でその後の再燃率が大きく変わります。しかし、残念ながらその薬に対して副作用の出てしまう方もいます。

メサラジンは日本では潰瘍性大腸炎ではペンタサ®、アサコール®、リアルダ®、サラゾピリン®の3種類、クローン病ではペンタサ®が使用可能です。「メサラジン不耐」といった言葉には明確な定義はありませんが、一般的にはメサラジンで副作用の出てしまう症例、つまり「メサラジンに耐えられない」場合を表現します。メサラジンに耐えられない理由として、メサラジンに対する免疫反応(アレルギー:飲むことが全くできない)によるものと、免疫反応とは異なった薬剤の代謝能異常による副作用(内服量が多くなると出現する)がありますが厳密に診断することができないことが多いです。

メサラジン不耐の所見としては内服開始から1~2週間以内に下痢の悪化、発熱、皮疹などの症状や血液中の好酸球という細胞の上昇が見られます。その他には重篤な副作用として膵炎、間質性肺炎や間質性腎炎といった臓器障害、肝機能障害などが挙げられます。また内服を中止することで症状が改善すること、内視鏡所見が症状の悪化と比べて比較的軽度であることも疑うきっかけとなります。

メサラジン不耐の患者さんの治療はステロイド治療、免疫調節剤(アザニン®、ロイケリン®)や生物学的製剤などの難治例の治療薬を使用せざるを得なくなることが多くなり、それは身体的負担や経済的負担が大きくなることが予想されます。不耐を疑われた場合は専門医と患者さん自身がよく相談して治療方針を定めていくことが重要となります。

 

日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)

http://ccfj.jp/

 

(IBDニュース Vol 68. 院長執筆の掲載紙です)

http://ccfj.jp/system/wp-content/uploads/2019/12/ibdnews68web.pdf

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

50歳未満の方への大腸内視鏡検査の診療実績 山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

26 Jan. 2021

50歳未満の方への大腸内視鏡検査の診療実績(胃腸科・消化器内科)

いつもいわもと内科おなかクリニックへご来院いただき誠にありがとうございます。当院では2020年11月2日の開院より多くの方に内視鏡検査を行っております。胃腸専門医として特に大腸内視鏡検査を積極的に行っています。

大腸カメラは10歳代より施行しており、2021年1月26日現在、これまでの50歳未満の方、47人へ施行しております。

内訳としては10-20歳代が計15%、30歳代は34%、40歳代は51%の方で、検査理由としましては潰瘍性大腸炎の経過観察が最も多く26%、次いで健康診断の便潜血陽性が21%、腹痛の方が19%、下痢の方が17%、血便の自覚をして受診の方が8%となっております。

 

実際に大腸内視鏡検査を施行した診断結果としては潰瘍性大腸炎が30%、内視鏡治療を行った大腸ポリープの方(原則として6mm以上を対象としています)が21%、痔の方が15%、腸炎(潰瘍性大腸炎以外)が6%、異常なし、もしくは微小な大腸ポリープで経過観察となった人が合わせて26%でした。

50歳未満の若い方でも大腸ポリープ切除、潰瘍性大腸炎治療などを必要とする方が51%と2人に1人はいるとの結果です。ポリープ切除を実際に行った方に関しては症状のある方より便潜血陽性を理由に行なった症例が多かったです。症状や健診異常を指摘された場合は、若い方でも大腸検査をすることが望ましいです。

平成28年厚生労働省の国民生活基礎調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/index.html)によりますと健康診断や人間ドック受診率は全体で67%となっています。およそ3人に1人は健診をうけていないとの結果です。また大腸癌健診は男性で44%、女性で39%と非常に低い値です。健康診断も積極的に利用されることで病気の早期発見につながります。

 

 

 

(厚生労働省 国民生活基礎調査より抜粋)

 

(当院内視鏡検査 ページ)

いわもと内科おなかクリニック (iwamoto-onaka.com)

 

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