いわもと内科おなかクリニック|甲府市向町

おなかに優しいかかりつけ医

Blogブログ

便秘の診療(いわもと内科おなかクリニック・山梨県甲府市)

27 Apr. 2021





便秘の診療(胃腸科・消化器内科・山梨県甲府市)

便秘について胃腸専門の視点で治療の相談を承っております。

(便秘症の診断)

「便秘症」は 以下の6項目のうち,2項目以上を満たすと診断されます。

a. 排便の4分の1超の頻度で,強くいきむ必要がある.

b. 排便の4分の1超の頻度で,兎糞状便または硬便(下図BSでタイプ1か2)である.

c. 排便の4分の1超の頻度で,残便感を感じる.

d. 排便の4分の1超の頻度で,直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある.

e. 排便の4分の1超の頻度で,用手的な排便介助が必要(摘便・会陰部圧迫など).

f. 自発的な排便回数が,週に3回未満である.































(便秘は生存率を下げる (アメリカからの報告を参照))

































(便秘の治療)

 便秘薬は大きく分けて刺激性下剤と緩下剤の2種類があります。使用している薬剤によっては長期の服用で便秘が悪化する場合もあり、薬剤の管理は重要です。今、お使いの下剤の長期使用して良いのか気になる方、症状にお困りの方はお気軽にご相談ください。

胃腸の疾患は生活習慣、食生活、内服薬や腸内細菌と密接に関与します。
当院では検便検査、胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部レントゲン検査、腸内フローラ検査(自費診療)といった検査が可能です。小児の便秘についても専門的観点から相談を承っております。

主な刺激性下剤の例:センノシド・プルゼニド・ラキソベロン・アローゼン・ピコスルファートナトリウム・センナ・大黄・ヨーデルなど

主な緩下剤の例:酸化マグネシウム・リンゼス・グーフィス・モビコールなど

長期の便秘放置は便秘の更なる悪化につながります。お困りの方は専門医受診が望ましいです。お気軽にご相談ください。

また便秘の方の中には大腸癌などの病気が隠れていることもあります。あわせて相談が望ましいです。検便、レントゲン、大腸内視鏡などで鑑別を行います。



(大腸メラノーシス)

大腸メラノーシスは刺激性下剤の長期服用により大腸粘膜の色素沈着をきたす状態です。大腸メラノーシスは色素が付くだけでなく、大腸の神経細胞の減少に伴う便秘の悪化や大腸ポリープ・大腸癌との関連も報告されます。

下剤の安易な長期使用は悪影響を及ぼすことがあります。



山梨県甲府市向町 いわもと内科おなかクリニック




腸内細菌検査(腸内フローラ検査)

 腸内フローラとは、腸内に生息する常在細菌の集合体で、私たちの腸内には100兆個以上の細菌が住み着いています。近年、「腸内フローラ」が私たちの健康に密接に関係している事が研究で解明されており、 腸内フローラの乱れにより様々な病気にかかる危険が高まることも分かってまいりました。
たとえば腸炎、大腸がん、乳がん、肥満、アレルギー、動脈硬化、糖尿病、自閉症などです。ご自身の腸内フローラバランスを知り、自分にあった生活習慣の改善をすることが重要です。

腸内フローラ検査でわかること
  1. 腸内フローラ判定(多様性、短鎖脂肪酸、腸管免疫、口腔常在菌)
  2. 大腸画像検査おすすめ度
  3. 健康長寿菌判定
  4. 腸内フローラの主要細菌の割合(ビフィズス菌や乳酸産生菌など)
  5. ダイエットや美容に関すること(太りやすさ、やせ菌、エクオール産生菌)
  6. 生活習慣の改善ポイント
  7. 管理栄養士からのアドバイスコメント




(腸内細菌検査の結果サンプルはコチラ)

https://iwamoto-onaka.com/sample.pdf




当院WEB予約

https://clinics.medley.life/reservation/5ecf50788b547a15c1bbc999




山梨県甲府市向町 いわもと内科おなかクリニック