いわもと内科おなかクリニック|甲府市向町

おなかに優しいかかりつけ医

Blogブログ

2022年も誠にありがとうございました(内視鏡実績)

 

本年は

胃カメラ検査 769件

大腸カメラ 654件 そのうち大腸ポリープ切除を243件で行わせていただきました。

多くの方にご来院いただき誠にありがとうございます。

来年も引き続きより良い診療に努めてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

胃カメラで胃ポリープといわれた!癌になる?

 

胃のポリープとは胃に発生する上皮性、良性、隆起性病変と定義され、広い意味では胃の粘膜の表面構造の異常を伴いながら膨らんでいる病変を指します。その中で内視鏡検査を行った際に高頻度に遭遇するポリープには「胃底腺ポリープ」「過形成ポリープ」と癌化のリスクがある「腺腫」があります。

バリウム検査ではこの3種類は鑑別困難ですが、内視鏡検査では生検組織検査(細胞を採取する検査)などをおこなわずとも観察のみで多くは鑑別が可能です。(全例の組織検査は不要です)

発癌リスクのある腺腫を疑った場合は組織生検検査(細胞を採取する検査)を行います。

 

・胃底腺ポリープ:問題なし(原則的には経過観察も不要)

 

 

 

 

 

 

胃底腺ポリープは周りの粘膜の色と同じような色調のポリープです。胃の中央付近(胃体部)に多く見られ、多数みられることも珍しくありません。

基本的にはピロリ菌のいない胃に発生するものでポリープ自体も癌化のリスクは低く、組織生検検査や切除は原則不要です。稀に大きくなる、出血をきたすなどがあれば切除適応となります。胃酸を抑制する胃薬(PPI)の長期内服で発生、増大することも報告されています。

 

 

・過形成ポリープ:経過観察でほとんど問題ないがピロリ菌除菌治療と1年ごとの検査

 

 

 

 

 

 

 

 

過形成ポリープは赤色のポリープで大きさや形は様々です。胃のどこにでも発生し多数見られることもあります。ピロリ菌に感染した胃の上(萎縮性胃炎)に発生します。過形成ポリープ自体も大きくなり発癌することが稀にありますし、そのような萎縮性胃炎の強い方はピロリ菌未感染の方に比べて胃癌のリスクが高いと考えられますので1年に1回は経過観察をする必要があります。組織生検検査についてですが、過形成ポリープは出血頻度も高く生検でも血が止まらなくなることがあります。そのため癌化が強く疑われ本当に必要と判断した際のみに行います。また発癌や慢性的な出血をきたす場合は切除を行います。

 

 

 

・腺腫:組織生検検査と半年~1年ごとの検査

 

 

 

 

 

 

腺腫はピロリ菌感染した萎縮性胃炎と共に認めます。腺腫は白色調を呈しなだらかな隆起のことが多いです。経過とともに胃癌となりうることが知られており、組織生検検査で癌細胞が検出されたり、サイズが大きい場合などは切除の対象となります。見つかった場合は定期検査と組織生検検査を行います。

胃のポリープと言われた場合も上記のどれかによってその後の対応がかわります。定期検査が必要な場合も多いですが、一方で過剰な組織生検検査は出血などのリスク増や医療費増(3割負担で約3000円増)につながります。結果をよく確認して検査の必要性を専門医と相談しましょう。

 

(山梨県の内視鏡専門医)

日本内視鏡学会 内視鏡専門医資格を有する専門医名簿ページです。

専門医相談希望の方やかかりつけ主治医が専門医かの確認などにご参考ください。

https://www.jges.net/medical/specialist/member-list#43

 

(山梨県の内視鏡指導施設)

日本内視鏡学会 内視鏡指導施設一覧です

https://www.jges.net/institutions/branch/19-yamanashi

 

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

炎症性腸疾患セカンドオピニオン外来(潰瘍性大腸炎・クローン病)を始めます。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)は患者数が増加する一方で使用できる薬剤なども増えてきており、専門性も要求される疾患となってきています。

他院で治療しているけれどほかの選択肢や現状の治療内容を相談したい方、病気が疑われているが本当にそれでよいのか、など様々な疑問へ直面することもあるかと思います。当院ではこれまでの知見を踏まえそのような疑問を持つ方の診療をオンラインで承ります。当院で治療希望はないけれど治療について誰かに相談してみたいといった方はお気軽にご相談ください。

 

自費診療 30分6600円(税込)です。それを超過すると30分ごとに5500円(税込)を追加請求させていただきます。オンライン限定で、アプリからのクレジット決済となります。

受診を予約する際にかかりつけの病院での検査結果や病状の経過、内視鏡所見などデータがありましたらアプリよりアップロード(事前提出)も可能です。限られた時間での相談となりますのであらかじめ用意いただくと診療がスムーズになります。アップロードが難しい場合は口頭での相談やカメラ越しに見せていただき診察をさせていただきます。

 

クリニクスアプリ(診療にはダウンロード・登録が必要です)

https://clinics.medley.life/

胃カメラ 185件・大腸カメラ 159件を実施させていただきました。そのうち大腸ポリープ切除を60件行っています。

多くの方にご来院いただき誠にありがとうございました。

これからも丁寧な診療を心がけてまいります。

 

胃カメラ・大腸カメラともに健康診断(人間ドック)も承ります。

症状がある、健診異常(要精密検査)がある、または他院からの紹介状がありカメラを行う場合は保険診療となります。無症状で紹介状もない場合は健康診断扱い(自費診療・人間ドック)となります。

主な消化管感染症の感染源と潜伏期間

 

感染性腸炎(いわゆる食中毒)の主な病原生物と潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)

夏場に増える感染と冬場に増える感染があります。

主要な症状としては急な腹痛、下痢、嘔吐、発熱、時に血便なども見られます。症状が見られましたら胃腸科・消化器内科で相談するのが良いです。

 

 

病原生物 潜伏期間 食品
ノロウイルス 24-48時間 貝類、二次感染
黄色ブドウ球菌毒素 1-6時間 手指からの感染(おにぎりなど)
ウエルシュ菌 6-18時間 食肉加工品
毒素原性大腸菌 1-3日間 糞便で汚染された食品
カンピロバクター 2-5日間 鶏肉、牛乳
サルモネラ 1-3日間 卵、鶏肉、生鮮食品、牛乳
腸炎ビブリオ 2-48時間 生の魚介類

山梨県甲府市 消化器内科・内科・胃腸科 いわもと内科おなかクリニック

2022年4月-6月の診療実績

 

胃カメラ 200件・大腸カメラ 170件を実施させていただきました。そのうち大腸ポリープ切除を61件行っています。

多くの方にご来院いただき誠にありがとうございました。

これからも丁寧な診療を心がけてまいります。

 

胃カメラ・大腸カメラともに健康診断(人間ドック)も承ります。

症状がある、健診異常(要精密検査)がある、または他院からの紹介状がありカメラを行う場合は保険診療となります。無症状で紹介状もない場合は健康診断扱い(自費診療・人間ドック)となります。

 

予約・自費金額等はこちらをご覧ください(下の文字をクリックしてください)

胃カメラ・大腸カメラの予約状況と費用(健康診断もあり) 山梨県甲府市

 

 

ご不明な点は電話、窓口でおたずねください。

アプリ利用で予約も簡単・窓口会計短縮・検査結果の共有が可能です

・当院ではWEB予約・クレジット決済・オンライン診療などで利用できるクリニクスアプリを導入しています。

① WEB予約もアプリからが最も少ない手順で確定できます。

② 同アプリからアカウント登録(クレジット番号登録・必要に応じて保険証登録)をすることで窓口での手間・待ち時間を軽減できます。クリニクス決済を申し出ていただければ窓口での支払いは不要です。(明細書・処方箋発行などはありますので診察後も受付は必要です)

③ ご希望の方ではオンライン診療もアプリの利用で可能となります(当院からの再診コード発行と同意書の記載が必要ですので診察時に申し込みください)

④ 希望者様には検査結果についてアプリでの共有も可能です。ご希望者は受診時にお伝えください。(保険診療のものでは医師より結果説明したものに限ります。健康診断は再診不要です)

 

ぜひご利用ください。

 

(クリニクスアプリ)

https://clinics.medley.life/

 

 

(当院で使用可能なキャッシュレス決済はこちら)

 

 

当院の診療についてはこちら(下記「初診/再診の方」をクリックしてください)

初診/再診の方

 

 

 

 

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

スタッフ6名が新型コロナワクチン3回目接種を行いました。

全員、1.2回目ともファイザー社、3回目もファイザー社でした。

6人中、5人に発熱症状がありました。発熱は接種後翌日にみられ、1名では2日間継続しました。

 

接種した感想としては

2回目より辛かった 5名(83%)

2回目より楽だった 1名(17%)     でした。

少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎とはびらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明のびまん性非特異性炎症と定義されています。発症の原因は不明とされていますが自身の免疫の過剰な反応が原因の一端と考えられています。発症年齢は10歳代から30歳代の若年者から中高年に至るまで様々です。若い方ではストレス性の下痢症や痔と考えておりなかなか受診に至らず診断が遅れるケースも珍しくありません。

診断基準の症状としては持続性または反復性の粘血・血便、あるいは その既往があることが条件です。確定診断には大腸内視鏡検査が必要で、肛門付近の直腸と呼ばれる部位から小腸側に連続性に広がっていくことが内視鏡的な特徴とされます。

内視鏡所見は時に感染性腸炎などのほかの疾患とも類似することも多く、それらの疾患の除外は専門的な内視鏡診断や便培養検査などを行い鑑別します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

潰瘍性大腸炎と診断されたら

残念ながら「治癒」といったことは望めません。潰瘍性大腸炎は繰り返す疾患であり良い状態(寛解といいます)に落ち着くことはありますが、ある時に悪化(再燃といいます)をきたす可能性は何年経とうともあります。そのため定期的な通院、治療が必要となります。また長期間の罹病で大腸癌のリスクが上がってくることも定期検査の理由として挙げられます。特に状態がよくないまま長年経過をみることで大腸癌リスクは高くなりえますので症状が軽くとも適切な治療が必要です。現在の潰瘍性大腸炎の治療目標としては症状がないこと(臨床的寛解と呼びます)だけではなく内視鏡検査でもまったく炎症のない状態(粘膜治癒と呼びます)まで治療を行っていくことが現在の標準となっています。たとえ無症状でもしっかり治療をおこない、内視鏡的にも寛解させないと悪化のリスクや大腸癌リスクが高くなることが考えられます。

 

潰瘍性大腸炎の治療

潰瘍性大腸炎は症状から寛解・軽症・中等症・重症といった分類がされます。

また大腸の中で炎症の広がる範囲により直腸炎型(狭いタイプ)・左側大腸炎型(大腸の半分)・全大腸炎型に分類されます。その分類とこれまでの治療歴に基づき治療を決定します。

軽症例ではメサラジン製剤と呼ばれる炎症を抑える薬剤を使用します。

重症例やメサラジンのみで改善を認めない場合はステロイド製剤を始めとする免疫を抑える治療を行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・メサラジン製剤 (5ASA製剤)

炎症細胞から放出される活性酸素の消去、ロイコトリエンの生合成抑制により抗炎症作用を発揮します。軽症から中等症例の寛解導入に有効で、その第一選択薬となります。5-ASA製剤は用量依存であることが知られています。左側大腸炎型や直腸炎型では注腸剤や坐剤の単独もしくは内服との併用することもあります。

・ステロイド製剤

5-ASA製剤で効果不十分な中等症や重症例で経口、経静脈投与で使用されます。また直腸炎型でも効果不十分な場合はステロイド注腸剤や坐剤を使用することがあります。

ステロイドは初期治療(寛解導入)に有効とされますが良い状態を保つ継続治療(寛解維持)には有用性は低く、原則的には短期間で終了することを目指します。

 

・免疫調節剤

5ASA製剤のみでは寛解維持が困難な場合などの寛解維持に使用します。副作用として嘔気などの消化器症状、膵炎、肝機能障害や血球減少があり、使用開始後は血液検査を頻回に行う必要があります。また遺伝子的に強く副作用がでてしまい、使用が困難な方が日本人では約1%いることが近年しられています。免疫調節剤を使用検討する場合は事前に遺伝子検査(Nudt15)の測定を行うことで使用可能かを評価します。

 

・生物学的製剤

上記の薬剤等で状態のよくならない場合は生物学的製剤と呼ばれる薬剤を使用して寛解導入・維持を行います。現在では抗TNF-α抗体・インテグリン阻害剤・JAK阻害剤・抗IL12/23抗体と呼ばれる薬剤が保険適応となっています。それぞれ薬剤の特徴がありどれを選択するかは専門医との十分な相談が必要です。






便秘の診療(胃腸科・消化器内科・山梨県甲府市)

便秘について胃腸専門の視点で治療の相談を承っております。

(便秘症の診断)

「便秘症」は 以下の6項目のうち,2項目以上を満たすと診断されます。

a. 排便の4分の1超の頻度で,強くいきむ必要がある.

b. 排便の4分の1超の頻度で,兎糞状便または硬便(下図BSでタイプ1か2)である.

c. 排便の4分の1超の頻度で,残便感を感じる.

d. 排便の4分の1超の頻度で,直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある.

e. 排便の4分の1超の頻度で,用手的な排便介助が必要(摘便・会陰部圧迫など).

f. 自発的な排便回数が,週に3回未満である.































(便秘は生存率を下げる (アメリカからの報告を参照))

































(便秘の治療)

 便秘薬は大きく分けて刺激性下剤と緩下剤の2種類があります。使用している薬剤によっては長期の服用で便秘が悪化する場合もあり、薬剤の管理は重要です。今、お使いの下剤の長期使用して良いのか気になる方、症状にお困りの方はお気軽にご相談ください。

胃腸の疾患は生活習慣、食生活、内服薬や腸内細菌と密接に関与します。
当院では検便検査、胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部レントゲン検査、腸内フローラ検査(自費診療)といった検査が可能です。小児の便秘についても専門的観点から相談を承っております。

主な刺激性下剤の例:センノシド・プルゼニド・ラキソベロン・アローゼン・ピコスルファートナトリウム・センナ・大黄・ヨーデルなど

主な緩下剤の例:酸化マグネシウム・リンゼス・グーフィス・モビコールなど

長期の便秘放置は便秘の更なる悪化につながります。お困りの方は専門医受診が望ましいです。お気軽にご相談ください。

また便秘の方の中には大腸癌などの病気が隠れていることもあります。あわせて相談が望ましいです。検便、レントゲン、大腸内視鏡などで鑑別を行います。



(大腸メラノーシス)

大腸メラノーシスは刺激性下剤の長期服用により大腸粘膜の色素沈着をきたす状態です。大腸メラノーシスは色素が付くだけでなく、大腸の神経細胞の減少に伴う便秘の悪化や大腸ポリープ・大腸癌との関連も報告されます。

下剤の安易な長期使用は悪影響を及ぼすことがあります。



山梨県甲府市向町 いわもと内科おなかクリニック




腸内細菌検査(腸内フローラ検査)

 腸内フローラとは、腸内に生息する常在細菌の集合体で、私たちの腸内には100兆個以上の細菌が住み着いています。近年、「腸内フローラ」が私たちの健康に密接に関係している事が研究で解明されており、 腸内フローラの乱れにより様々な病気にかかる危険が高まることも分かってまいりました。
たとえば腸炎、大腸がん、乳がん、肥満、アレルギー、動脈硬化、糖尿病、自閉症などです。ご自身の腸内フローラバランスを知り、自分にあった生活習慣の改善をすることが重要です。

腸内フローラ検査でわかること
  1. 腸内フローラ判定(多様性、短鎖脂肪酸、腸管免疫、口腔常在菌)
  2. 大腸画像検査おすすめ度
  3. 健康長寿菌判定
  4. 腸内フローラの主要細菌の割合(ビフィズス菌や乳酸産生菌など)
  5. ダイエットや美容に関すること(太りやすさ、やせ菌、エクオール産生菌)
  6. 生活習慣の改善ポイント
  7. 管理栄養士からのアドバイスコメント




(腸内細菌検査の結果サンプルはコチラ)

https://iwamoto-onaka.com/sample.pdf




当院WEB予約

https://clinics.medley.life/reservation/5ecf50788b547a15c1bbc999




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