年齢を重ねるにつれて、胃の病気のリスクは少しずつ高くなります。
特に ピロリ菌感染 と 高齢 は、胃がんの大きなリスク因子です。
60歳以上の方では、
ピロリ菌に感染している方が60%以上 といわれており、
感染が長く続くことで、慢性胃炎・胃潰瘍・胃がんへと進行することがあります。
また、高齢になるほど
胃がんや慢性胃炎は、
痛みや不快感がほとんどないまま進行することが多い病気です。
だからこそ、
元気なうち・症状がないうちに胃カメラで確認することがとても大切です。
早期に見つかれば、
治療の負担が少なく、生活への影響も最小限に抑えられます。
胃カメラ検査は、
将来の安心につながる大切な一歩です。
ご不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

平素より当クリニックの診療にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
本年も多くの皆さまにご来院いただき、心より御礼申し上げます。
2025年は、胃内視鏡検査を1,281件、大腸内視鏡検査を885件実施し、地域の皆さまの健康管理および消化器疾患の早期発見・早期治療に努めてまいりました。これもひとえに、患者さまをはじめ、関係各位のご支援・ご信頼の賜物と深く感謝申し上げます。
来年は、これまで以上に「内視鏡診療に特化したクリニック」としての専門性を高めるとともに、診療体制の見直しおよび充実を図り、より安全で質の高い医療提供を目指してまいります。患者さま一人ひとりにとって、安心して受診いただける医療機関であり続けられるよう、スタッフ一同研鑽を重ねてまいります。
来る年も、変わらぬご支援とご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
皆さまにとって健やかで実り多き一年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。
敬具
いわもと内科おなかクリニック
2025年10月~12月で
胃カメラ 342件
大腸カメラ 226件(うち大腸ポリープ切除 128件)
を実施させていただきました。多くの方に受診いただきありがとうございます。今後も安心・安全な検査を継続してまいります。
【胃腸炎について】
主な消化管感染症の感染源と潜伏期間
感染性腸炎(いわゆる食中毒)の主な病原生物と潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)
夏場に増える感染と冬場に増える感染があります。
【胃腸炎の症状】
主要な症状としては急な腹痛、下痢、嘔吐、発熱、時に血便なども見られます。
【胃腸炎かもと思ったら】
症状が見られましたら胃腸科・消化器内科で相談するのが良いです。
【胃腸炎の原因と感染してから発症まで】
| 病原生物 | 潜伏期間 | 食品 |
| ノロウイルス | 24-48時間 | 貝類、二次感染 |
| 黄色ブドウ球菌毒素 | 1-6時間 | 手指からの感染(おにぎりなど) |
| ウエルシュ菌 | 6-18時間 | 食肉加工品 |
| 毒素原性大腸菌 | 1-3日間 | 糞便で汚染された食品 |
| カンピロバクター | 2-5日間 | 鶏肉、牛乳 |
| サルモネラ | 1-3日間 | 卵、鶏肉、生鮮食品、牛乳 |
| 腸炎ビブリオ | 2-48時間 | 生の魚介類 |
【胃腸炎と診断されたら】
消化によい食事と水分摂取・安静にしましょう。症状が改善しないようであれば入院治療が必要な場合があります。その時は病院へ受診しましょう。
— 食事のとり方について —
急性胃腸炎のときは、胃腸がとても弱っているため、無理をせず段階的に食事を進めることが大切です。
(詳しくは動画で)
山梨県甲府市 消化器内科・内科・胃腸科 いわもと内科おなかクリニック

当院では以下の算定を実施しています。
2025年7月~9月で
胃カメラ 312件
大腸カメラ 224件(うち大腸ポリープ切除 120件)
を実施させていただきました。多くの方に受診いただきありがとうございます。今後も安心・安全な検査を継続してまいります。
【潰瘍性大腸炎とは】
潰瘍性大腸炎とはびらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明のびまん性非特異性炎症と定義されています。発症の原因は不明とされていますが自身の免疫の過剰な反応が原因の一端と考えられています。発症年齢は10歳代から30歳代の若年者から中高年に至るまで様々です。若い方ではストレス性の下痢症や痔と考えておりなかなか受診に至らず診断が遅れるケースも珍しくありません。
診断基準の症状としては持続性または反復性の粘血・血便、あるいは その既往があることが条件です。確定診断には大腸内視鏡検査が必要で、肛門付近の直腸と呼ばれる部位から小腸側に連続性に広がっていくことが内視鏡的な特徴とされます。
内視鏡所見は時に感染性腸炎などのほかの疾患とも類似することも多く、それらの疾患の除外は専門的な内視鏡診断や便培養検査などを行い鑑別します。

【潰瘍性大腸炎と診断されたら】
残念ながら「治癒」といったことは望めません。潰瘍性大腸炎は繰り返す疾患であり良い状態(寛解といいます)に落ち着くことはありますが、ある時に悪化(再燃といいます)をきたす可能性は何年経とうともあります。そのため定期的な通院、治療が必要となります。また長期間の罹病で大腸癌のリスクが上がってくることも定期検査の理由として挙げられます。特に状態がよくないまま長年経過をみることで大腸癌リスクは高くなりえますので症状が軽くとも適切な治療が必要です。現在の潰瘍性大腸炎の治療目標としては症状がないこと(臨床的寛解と呼びます)だけではなく内視鏡検査でもまったく炎症のない状態(粘膜治癒と呼びます)まで治療を行っていくことが現在の標準となっています。たとえ無症状でもしっかり治療をおこない、内視鏡的にも寛解させないと悪化のリスクや大腸癌リスクが高くなることが考えられます。
【潰瘍性大腸炎の治療】
潰瘍性大腸炎は症状から寛解・軽症・中等症・重症といった分類がされます。
また大腸の中で炎症の広がる範囲により直腸炎型(狭いタイプ)・左側大腸炎型(大腸の半分)・全大腸炎型に分類されます。その分類とこれまでの治療歴に基づき治療を決定します。
軽症例ではメサラジン製剤と呼ばれる炎症を抑える薬剤を使用します。
重症例やメサラジンのみで改善を認めない場合はステロイド製剤を始めとする免疫を抑える治療を行います。

・メサラジン製剤 (5ASA製剤)
炎症細胞から放出される活性酸素の消去、ロイコトリエンの生合成抑制により抗炎症作用を発揮します。軽症から中等症例の寛解導入に有効で、その第一選択薬となります。5-ASA製剤は用量依存であることが知られています。左側大腸炎型や直腸炎型では注腸剤や坐剤の単独もしくは内服との併用することもあります。
・ステロイド製剤
5-ASA製剤で効果不十分な中等症や重症例で経口、経静脈投与で使用されます。また直腸炎型でも効果不十分な場合はステロイド注腸剤や坐剤を使用することがあります。
ステロイドは初期治療(寛解導入)に有効とされますが良い状態を保つ継続治療(寛解維持)には有用性は低く、原則的には短期間で終了することを目指します。
・免疫調節剤
5ASA製剤のみでは寛解維持が困難な場合などの寛解維持に使用します。副作用として嘔気などの消化器症状、膵炎、肝機能障害や血球減少があり、使用開始後は血液検査を頻回に行う必要があります。また遺伝子的に強く副作用がでてしまい、使用が困難な方が日本人では約1%いることが近年しられています。免疫調節剤を使用検討する場合は事前に遺伝子検査(Nudt15)の測定を行うことで使用可能かを評価します。
・生物学的製剤/JAK阻害剤/カロテグラストメチル
上記の薬剤等で状態のよくならない場合は生物学的製剤と呼ばれる薬剤を使用して寛解導入・維持を行います。現在では抗TNF-α抗体・インテグリン阻害剤・JAK阻害剤・抗IL12/23抗体・カロテグラストメチルと呼ばれる薬剤が保険適応となっています。それぞれ薬剤の特徴がありどれを選択するかは専門医との十分な相談が必要です。
【当院で行える治療】
2025年7月現在、約275人の方が当院に定期通院いただいています。当院では日本炎症性腸疾患学会(JSIBD)認定指導医(専門医)が診療をしております。メサラジン(ペンタサ・アサコール・リアルダ)・サラゾピリン・ステロイド(プレドニン・レクタブル・コレチメント)・アザニン(アザチオプリン)・レミケード(インフリキシマブ)・ヒュミラ(アダリムマブ)・シンポニー・ステラーラ・オンボー・エンタイビオ・ゼルヤンツ・ジセレカ・リンヴォック・カログラ・スキリージの治療中・治療歴のある患者様が通院中です。
現在の薬剤で必ず効果のある薬剤・絶対に安全な薬剤といった絶対的な薬剤は潰瘍性大腸炎ではまだ存在しません。そのため治療方針に関しては専門的観点と患者様個々の状況に応じて治療方針を決定します。上記理由から多くの種類の薬剤を当院では使用中となっています。
安定している方・難治性の専門治療をご希望の方・土曜日診療をご希望の方などはお気軽にご相談ください。
【当院炎症性疾患外来について】下の文字をクリックしてください。
当院は日本炎症性腸疾患学会から指導施設の認定をされております。
診察につきましても同学会認定専門医が診療を行っております。
(日本炎症性腸疾患学会HP)
https://www.jsibd.jp/guidance-facility/
【よくあるご質問】
Q:潰瘍性大腸炎は治りますか?
A:残念ながら完治といった状態とはなりません。良い状態・安定した状態(寛解)には至りますが急な悪化をする可能性は寛解期の方でも有しており定期的な通院・投薬・検査を必要とすることが多いです。状態は個々の方で異なりますので主治医より処方された内服忘れなど無いように継続することが重要です。一方で薬剤によっては副作用を生じることもあります。状態が悪い場合も医師に早くご相談ください。
2025年4月~6月で
胃カメラ 337件
大腸カメラ 223件(うち大腸ポリープ切除 122件)
を実施させていただきました。多くの方に受診いただきありがとうございます。今後も安心・安全な検査を継続してまいります。
大腸癌は増加している疾患です。最近では若年齢発症も増えています。便潜血検査で大腸癌健診をしましょう。
便潜血陽性の方は放置をせずに大腸カメラをうけましょう。早期発見・早期治療こそ重要です。
