大腸癌の発症年齢
05 Jan. 2025【大腸癌の発症年齢が低年齢化してきている】
現在、日本において若年層における大腸癌の増加が懸念されています。従来、大腸癌は高齢者に多く見られる疾患として認識されてきましたが、近年、特に20代から40代の若年層においても発症率が増加していることが確認されています。
日本では、厚生労働省の「がん統計」や日本癌治療学会などのデータから、若年層における大腸癌の増加傾向が示されています。例えば、日本癌学会の統計によると、大腸癌は日本における癌の中で最も発症率が高い部位であり、若年層でもその傾向が顕著になっています。特に、生活習慣の変化や食生活の影響が指摘されており、加工食品や脂肪分の多い食事、運動不足がリスクを高める要因とされています。
加えて、国立がん研究センターの研究によると、若年層の大腸癌患者は早期に診断されることが少なく、発見が遅れることが多いと報告されています。これにより、治療の難易度が上がり、予後が悪化する場合もあります。若年層における大腸癌の増加は、早期発見と予防の重要性を再認識させるものです。
大腸癌は遺伝的要因だけでなく、食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒などの生活習慣が密接に関連していることがわかっています。このような背景から、若年層に対する健診と予防が重要です。
参考文献
- 厚生労働省「がん統計」(2021年)
- 日本癌学会「がんの発生状況について」【日本癌学会】
- 国立がん研究センター「がん情報サービス」【国立がん研究センター】
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