のどのつかえ感・違和感について
17 Jul. 2026# 「喉に何かつかえている」「違和感が続く」
「喉に何かが引っかかる感じがする」「飲み込みづらい」「異物感が続く」など、喉の違和感を訴えて受診される方は少なくありません。
しかし、この症状は**喉そのものだけが原因とは限らず、食道・胃・甲状腺・肺・心因性など、さまざまな病気が隠れている可能性があります。
① 逆流性食道炎・食道の病気
喉の違和感の原因として最も多いのが**胃酸の逆流による逆流性食道炎です。
胃酸が食道や喉まで逆流すると、
* 喉のつかえ感
* のどのヒリヒリ感
* 声がかれる
* 慢性的な咳
* 胸やけ
などの症状が現れることがあります。
また、まれではありますが、
* 食道がん
* 好酸球性食道炎
* 食道狭窄
などが原因となることもあります。
必要な検査
最も有用なのは胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)です。
食道・胃・十二指腸を直接観察し、炎症や腫瘍の有無を確認できます。
② 耳鼻科の病気
喉の違和感は耳鼻咽喉科領域の病気でも起こります。
例えば
* 慢性咽頭炎
* 扁桃炎
* 咽頭・喉頭の炎症
* 声帯ポリープ
* 咽頭・喉頭がん
などがあります。
特に
* 声がかれる
* 飲み込み時の痛み
* 血痰
* 首のリンパ節の腫れ
がある場合には耳鼻咽喉科で詳しい診察が必要です。
必要な検査
* 喉頭ファイバー
* 鼻からの内視鏡検査
* 必要に応じてCT・MRI
③ 甲状腺の病気
首の前側にある甲状腺が大きくなったり、機能に異常がある場合も喉の圧迫感や違和感が起こります。
代表的な病気には
* 甲状腺腫
* 橋本病
* バセドウ病
* 甲状腺腫瘍
があります。
「喉が締め付けられる感じ」「首が腫れてきた」と感じる場合は注意が必要です。
必要な検査
* 甲状腺ホルモン(TSH・FT3・FT4)の採血
* 甲状腺超音波検査(必要時)
④ 呼吸器の病気
咳が長く続く方では、
* 咳喘息
* 気管支喘息
* 慢性気管支炎
* 肺がん
などが原因となることがあります。
喉の違和感と思っていても、実際には気管支や肺の病気であるケースもあります。
必要な検査
* 胸部レントゲン
* 胸部CT
* 呼吸機能検査
などを症状に応じて行います。
⑤ ストレスによる咽喉頭異常感症(ヒステリー球)
検査をしても異常が見つからないにもかかわらず、
「喉に何かある感じ」
「飲み込めない感じ」
が続くことがあります。
これは咽喉頭異常感症と呼ばれ、ストレスや自律神経の乱れ、不安などが関係していることがあります。
ただし、この診断は他の病気を除外した後につけられるものです。
「ストレスでしょう」と自己判断する前に、一度しっかり検査を受けることが大切です。
# 当院でできること
当院では、喉の違和感の原因として多い**逆流性食道炎や食道・胃の病気を調べる胃カメラ検査**を行っています。
また、甲状腺機能(TSH・FT3・FT4)の血液検査も実施しており、甲状腺疾患が疑われる場合の初期評価が可能です。
診察の結果、
* 耳鼻咽喉科での詳しい検査が必要
* 呼吸器内科での精査が望ましい
* 甲状腺専門医による診療が必要
と判断した場合には、適切な医療機関へ速やかにご紹介いたします。
喉の違和感は「ただの風邪」や「ストレス」と思われがちですが、中には治療が必要な病気が隠れていることがあります。
症状が数週間以上続く場合や、飲み込みにくさ、体重減少、声のかすれ、胸やけ、長引く咳などを伴う場合は、早めの受診をおすすめします。
原因を一つずつ確認し、必要に応じて専門医と連携しながら適切な診断・治療につなげていきます。気になる症状がありましたら、お気軽に当院へご相談ください。
(胃カメラを予約)