胸焼けとがんとの関係性
04 Oct. 2026・胸焼けとがんには関係がある?
胸焼けは、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流することで起こることが多く、胃食道逆流症(GERD)や逆流性食道炎などが代表的な原因です。そのため、胸焼けがあるからといって、すぐに「がんではないか」と考える必要はありません。一方で、食道や胃に発生する病気の中には、胸焼けや胸のつかえ、みぞおちの不快感など、胃酸の逆流と似た症状が現れるものもあります。特に、これまでになかった症状が長く続いている場合や、飲み込みにくさなど別の症状を伴っている場合には、自己判断せず原因を確認することが大切です。
【胸焼けの相談】
・胸焼けがあると食道がんの可能性はある?
食道がんでは、初期には自覚症状がないこともありますが、病気が進行すると食べ物が飲み込みにくい、食事がつかえる、胸の違和感や痛みなどが現れる場合があります。胸焼けだけで食道がんを判断することはできませんが、胸焼けとともに飲み込みづらさが続いている場合には注意が必要です。また、症状が徐々に強くなっている場合や、固形物だけでなく柔らかいものや液体まで飲み込みにくくなっている場合には、早めに医療機関へ相談し、食道の状態を詳しく調べるために胃カメラ検査を受けるようにしましょう。
・逆流性食道炎と食道がんの違い
逆流性食道炎は、胃酸などが食道へ逆流することで食道の粘膜に炎症が起こる病気です。胸焼けや呑酸が代表的な症状で、食後や横になったときに症状が強くなることがあります。一方、食道がんは食道の粘膜などにがんが発生する病気で、進行すると食べ物の通過が悪くなることがあります。両者は原因も病態も異なりますが、胸の不快感など似た症状がみられる場合があります。そのため、症状だけで「逆流性食道炎だから大丈夫」と判断することはできません。必要に応じて胃カメラで食道を確認することが大切となります。
・胸焼けと胃がんの関係
胃がんは胃の粘膜に発生する悪性腫瘍で、初期には症状がほとんどないこともあります。進行すると、胃もたれ、みぞおちの不快感、食欲低下、吐き気などがみられる場合があります。胸焼けそのものは胃がんに特有の症状ではありませんが、胃の病気によって上腹部の不快感などが生じ、胸焼けと区別しにくいことがあります。また、胃がんだけでなく、胃潰瘍や胃炎などでも似た症状がみられることがあります。症状だけで原因を特定することは難しいため、長く続く症状や普段と異なる症状がある場合には、消化器内科で相談することをおすすめします。
・こんな胸焼けには注意しましょう
胸焼けが一時的に起こるだけであれば、食べ過ぎや飲酒、食後すぐに横になるなど、生活習慣が関係していることがあります。しかし、何週間も症状が続いている、以前より症状が強くなっている、薬を使用しても改善しにくいといった場合には、一度原因を調べることが大切です。さらに、食べ物がつかまる感じ、飲み込みにくさ、食欲が落ちた、意図せず体重が減った、吐き気や嘔吐が続くなどの症状がある場合には、早めの受診を検討しましょう。こうした症状があるからといって必ずしもがんとは限りませんが、食道や胃の状態を確認するきっかけになります。
【胸焼けの相談】
・胃カメラ検査で食道や胃を確認
胸焼けが続いている場合、必要に応じて胃カメラ検査を行います。胃カメラでは、口や鼻から内視鏡を挿入して食道や胃、十二指腸の粘膜を直接観察できます。逆流性食道炎による炎症だけでなく、食道潰瘍、胃炎、胃潰瘍などの状態を確認でき、病変が疑われる場合には組織を採取して詳しく調べることもあります。胃カメラ検査は、胸焼けの原因を確認するとともに、症状に似た別の病気がないかを調べるためにも役立つ検査です。検査が必要かどうかは、症状の内容や経過、年齢などを踏まえて医師が判断しますので、まずは医療機関に相談をするようにしましょう。
・胸焼けを薬だけで治し続けて大丈夫?
胃酸の逆流による胸焼けには、胃酸の分泌を抑える薬などが使用されることがあります。薬によって症状が改善することはありますが、症状が治まったことだけで原因が完全に分かったとは限りません。特に、薬を飲んでいる間は症状が落ち着くものの、服用をやめると何度も再発する場合や、徐々に症状が変化している場合には、一度医師に相談しましょう。また、市販薬を長期間使用している方も、自己判断だけで服用を続けるのではなく、必要に応じて医療機関で原因を確認することが大切です。
・「胸焼け=がん」と考えすぎないことも大切
胸焼けがあると、食道がんや胃がんを心配される方もいらっしゃいます。しかし、胸焼けの多くは胃酸の逆流など、がん以外の原因によって起こります。症状があるからといって、がんと決めつける必要はありません。一方で、症状だけでは病気の種類を判断できないため、長期間続く胸焼けや、これまでとは違う症状がある場合には、原因を確認することが重要です。必要な検査を受けて原因が分かれば、適切な治療や経過観察につなげることができます。不安を抱えたまま過ごすのではなく、気になる症状があれば消化器内科へご相談ください。
・胸焼けが気になる方は消化器内科へ
胸焼けは日常的に起こることのある症状ですが、繰り返す場合には胃酸の逆流などが関係している可能性があります。また、食道や胃の病気でも似た症状が現れることがあるため、症状の経過を確認することが大切です。甲府市向町にあるいわもと内科おなかクリニックでは、胸焼けや呑酸、胃もたれ、みぞおちの不快感、飲み込みにくさなどの消化器症状を診療しています。診察では症状が現れるタイミングや経過などを確認し、必要に応じて胃カメラ検査などをご案内します。胸焼けが長く続いている方や、食道や胃の病気が心配な方は、一人で判断せずお気軽にご相談ください。
【胸焼けの相談】