いわもと内科おなかクリニック|甲府市向町

おなかに優しいかかりつけ医

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2022年4月-6月の診療実績

 

胃カメラ 200件・大腸カメラ 170件を実施させていただきました。そのうち大腸ポリープ切除を61件行っています。

多くの方にご来院いただき誠にありがとうございました。

これからも丁寧な診療を心がけてまいります。

 

胃カメラ・大腸カメラともに健康診断(人間ドック)も承ります。

症状がある、健診異常(要精密検査)がある、または他院からの紹介状がありカメラを行う場合は保険診療となります。無症状で紹介状もない場合は健康診断扱い(自費診療・人間ドック)となります。

 

予約・自費金額等はこちらをご覧ください(下の文字をクリックしてください)

胃カメラ・大腸カメラの予約状況と費用(健康診断もあり) 山梨県甲府市

 

 

ご不明な点は電話、窓口でおたずねください。

アプリ利用で予約も簡単・窓口会計短縮・検査結果の共有が可能です

・当院ではWEB予約・クレジット決済・オンライン診療などで利用できるクリニクスアプリを導入しています。

① WEB予約もアプリからが最も少ない手順で確定できます。

② 同アプリからアカウント登録(クレジット番号登録・必要に応じて保険証登録)をすることで窓口での手間・待ち時間を軽減できます。クリニクス決済を申し出ていただければ窓口での支払いは不要です。(明細書・処方箋発行などはありますので診察後も受付は必要です)

③ ご希望の方ではオンライン診療もアプリの利用で可能となります(当院からの再診コード発行と同意書の記載が必要ですので診察時に申し込みください)

④ 希望者様には検査結果についてアプリでの共有も可能です。ご希望者は受診時にお伝えください。(保険診療のものでは医師より結果説明したものに限ります。健康診断は再診不要です)

 

ぜひご利用ください。

 

(クリニクスアプリ)

https://clinics.medley.life/

 

 

(当院で使用可能なキャッシュレス決済はこちら)

 

 

当院の診療についてはこちら(下記「初診/再診の方」をクリックしてください)

初診/再診の方

 

 

 

 

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

スタッフ6名が新型コロナワクチン3回目接種を行いました。

全員、1.2回目ともファイザー社、3回目もファイザー社でした。

6人中、5人に発熱症状がありました。発熱は接種後翌日にみられ、1名では2日間継続しました。

 

接種した感想としては

2回目より辛かった 5名(83%)

2回目より楽だった 1名(17%)     でした。

少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 






便秘の診療(胃腸科・消化器内科・山梨県甲府市)

便秘について胃腸専門の視点で治療の相談を承っております。

(便秘症の診断)

「便秘症」は 以下の6項目のうち,2項目以上を満たすと診断されます。

a. 排便の4分の1超の頻度で,強くいきむ必要がある.

b. 排便の4分の1超の頻度で,兎糞状便または硬便(下図BSでタイプ1か2)である.

c. 排便の4分の1超の頻度で,残便感を感じる.

d. 排便の4分の1超の頻度で,直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある.

e. 排便の4分の1超の頻度で,用手的な排便介助が必要(摘便・会陰部圧迫など).

f. 自発的な排便回数が,週に3回未満である.































(便秘は生存率を下げる (アメリカからの報告を参照))

































(便秘の治療)

 便秘薬は大きく分けて刺激性下剤と緩下剤の2種類があります。使用している薬剤によっては長期の服用で便秘が悪化する場合もあり、薬剤の管理は重要です。今、お使いの下剤の長期使用して良いのか気になる方、症状にお困りの方はお気軽にご相談ください。

胃腸の疾患は生活習慣、食生活、内服薬や腸内細菌と密接に関与します。
当院では検便検査、胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部レントゲン検査、腸内フローラ検査(自費診療)といった検査が可能です。小児の便秘についても専門的観点から相談を承っております。

主な刺激性下剤の例:センノシド・プルゼニド・ラキソベロン・アローゼン・ピコスルファートナトリウム・センナ・大黄・ヨーデルなど

主な緩下剤の例:酸化マグネシウム・リンゼス・グーフィス・モビコールなど

長期の便秘放置は便秘の更なる悪化につながります。お困りの方は専門医受診が望ましいです。お気軽にご相談ください。

また便秘の方の中には大腸癌などの病気が隠れていることもあります。あわせて相談が望ましいです。検便、レントゲン、大腸内視鏡などで鑑別を行います。



(大腸メラノーシス)

大腸メラノーシスは刺激性下剤の長期服用により大腸粘膜の色素沈着をきたす状態です。大腸メラノーシスは色素が付くだけでなく、大腸の神経細胞の減少に伴う便秘の悪化や大腸ポリープ・大腸癌との関連も報告されます。

下剤の安易な長期使用は悪影響を及ぼすことがあります。



山梨県甲府市向町 いわもと内科おなかクリニック




腸内細菌検査(腸内フローラ検査)

 腸内フローラとは、腸内に生息する常在細菌の集合体で、私たちの腸内には100兆個以上の細菌が住み着いています。近年、「腸内フローラ」が私たちの健康に密接に関係している事が研究で解明されており、 腸内フローラの乱れにより様々な病気にかかる危険が高まることも分かってまいりました。
たとえば腸炎、大腸がん、乳がん、肥満、アレルギー、動脈硬化、糖尿病、自閉症などです。ご自身の腸内フローラバランスを知り、自分にあった生活習慣の改善をすることが重要です。

腸内フローラ検査でわかること
  1. 腸内フローラ判定(多様性、短鎖脂肪酸、腸管免疫、口腔常在菌)
  2. 大腸画像検査おすすめ度
  3. 健康長寿菌判定
  4. 腸内フローラの主要細菌の割合(ビフィズス菌や乳酸産生菌など)
  5. ダイエットや美容に関すること(太りやすさ、やせ菌、エクオール産生菌)
  6. 生活習慣の改善ポイント
  7. 管理栄養士からのアドバイスコメント




(腸内細菌検査の結果サンプルはコチラ)

https://iwamoto-onaka.com/sample.pdf




当院WEB予約

https://clinics.medley.life/reservation/5ecf50788b547a15c1bbc999




山梨県甲府市向町 いわもと内科おなかクリニック

メサラジン不耐(5ASA不耐)について(潰瘍性大腸炎・クローン病)

(日本炎症性腸疾患協会の刊行するIBDニュースに院長が執筆させていだいたものより抜粋しています)

炎症性腸疾患においてメサラジン(5ASA製剤)は初期治療として最も頻用される重要な基盤となる薬剤です。最も危険性が低く、寛解導入(腸炎を良くする)や寛解維持(良い状態を保つ)ことのできる薬剤です。特に潰瘍性大腸炎ではこの薬剤の効果次第でその後の再燃率が大きく変わります。しかし、残念ながらその薬に対して副作用の出てしまう方もいます。

メサラジンは日本では潰瘍性大腸炎ではペンタサ®、アサコール®、リアルダ®、サラゾピリン®の3種類、クローン病ではペンタサ®が使用可能です。「メサラジン不耐」といった言葉には明確な定義はありませんが、一般的にはメサラジンで副作用の出てしまう症例、つまり「メサラジンに耐えられない」場合を表現します。メサラジンに耐えられない理由として、メサラジンに対する免疫反応(アレルギー:飲むことが全くできない)によるものと、免疫反応とは異なった薬剤の代謝能異常による副作用(内服量が多くなると出現する)がありますが厳密に診断することができないことが多いです。

メサラジン不耐の所見としては内服開始から1~2週間以内に下痢の悪化、発熱、皮疹などの症状や血液中の好酸球という細胞の上昇が見られます。その他には重篤な副作用として膵炎、間質性肺炎や間質性腎炎といった臓器障害、肝機能障害などが挙げられます。また内服を中止することで症状が改善すること、内視鏡所見が症状の悪化と比べて比較的軽度であることも疑うきっかけとなります。

メサラジン不耐の患者さんの治療はステロイド治療、免疫調節剤(アザニン®、ロイケリン®)や生物学的製剤などの難治例の治療薬を使用せざるを得なくなることが多くなり、それは身体的負担や経済的負担が大きくなることが予想されます。不耐を疑われた場合は専門医と患者さん自身がよく相談して治療方針を定めていくことが重要となります。

 

日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)

http://ccfj.jp/

 

(IBDニュース Vol 68. 院長執筆の掲載紙です)

http://ccfj.jp/system/wp-content/uploads/2019/12/ibdnews68web.pdf

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

50歳未満の方への大腸内視鏡検査の診療実績(胃腸科・消化器内科)

いつもいわもと内科おなかクリニックへご来院いただき誠にありがとうございます。当院では2020年11月2日の開院より多くの方に内視鏡検査を行っております。胃腸専門医として特に大腸内視鏡検査を積極的に行っています。

大腸カメラは10歳代より施行しており、2021年1月26日現在、これまでの50歳未満の方、47人へ施行しております。

内訳としては10-20歳代が計15%、30歳代は34%、40歳代は51%の方で、検査理由としましては潰瘍性大腸炎の経過観察が最も多く26%、次いで健康診断の便潜血陽性が21%、腹痛の方が19%、下痢の方が17%、血便の自覚をして受診の方が8%となっております。

 

実際に大腸内視鏡検査を施行した診断結果としては潰瘍性大腸炎が30%、内視鏡治療を行った大腸ポリープの方(原則として6mm以上を対象としています)が21%、痔の方が15%、腸炎(潰瘍性大腸炎以外)が6%、異常なし、もしくは微小な大腸ポリープで経過観察となった人が合わせて26%でした。

50歳未満の若い方でも大腸ポリープ切除、潰瘍性大腸炎治療などを必要とする方が51%と2人に1人はいるとの結果です。ポリープ切除を実際に行った方に関しては症状のある方より便潜血陽性を理由に行なった症例が多かったです。症状や健診異常を指摘された場合は、若い方でも大腸検査をすることが望ましいです。

平成28年厚生労働省の国民生活基礎調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/index.html)によりますと健康診断や人間ドック受診率は全体で67%となっています。およそ3人に1人は健診をうけていないとの結果です。また大腸癌健診は男性で44%、女性で39%と非常に低い値です。健康診断も積極的に利用されることで病気の早期発見につながります。

 

 

 

(厚生労働省 国民生活基礎調査より抜粋)

 

(当院内視鏡検査 ページ)

いわもと内科おなかクリニック (iwamoto-onaka.com)

 

山梨県甲府市 いわもと内科おなかクリニック

潰瘍性大腸炎の治療(消化器内科・胃腸科)

潰瘍性大腸炎は厚生労働省の定める指定難病の一つで再燃と寛解を繰り返す疾患です。重症化すると入院や手術(大腸全摘や人工肛門など)が必要となり、長期罹患で大腸癌のリスクも上がるとされています。潰瘍性大腸炎の診断・治療選択は難しく、誤った診断や治療を受けていることも少なくありません。また潰瘍性大腸炎と診断された中で他の疾患の方も含まれていることもあります。専門医の下で適切な診療を受けることが望ましいです。

 

① 5-アミノサリチル酸 (5-ASA)製剤 (サラゾピリン、ペンタサ、アサコール、リアルダ)

炎症細胞から放出される活性酸素の消去、ロイコトリエンの生合成抑制により抗炎症作用を発揮します。軽症から中等症例の寛解導入に有効であり、その第一選択薬となります。5-ASA製剤は用量依存(多いほど効果が高い)ことが知られており、中等症では最初から高用量で開始するのが望ましい薬剤です。左側大腸炎型や直腸炎型では注腸剤や坐剤の単独もしくは内服との併用により寛解導入、維持に有用とされます。

② ステロイド製剤

5-ASA製剤で効果不十分な中等症や重症例で経口、経静脈投与で使用されます。また直腸炎型でも効果不十分な場合はステロイド注腸剤や坐剤を使用することもあります。ステロイドは寛解導入に有効とされ、投与量、投与経路について明確にされる研究はありませんが、中等症では40mg/日で開始することが多く、重症例では1mg/kg/日で開始することが多いです。一方で長期投与により効果が減弱することも知られており、寛解維持には極力使用せず、5ASA製剤のみや免疫調節剤、生物学的製剤での維持へ切り替える必要があります。

③ 免疫調節薬 (ロイケリン、イムラン、アザニン)

5ASA製剤のみでは寛解維持が困難な症例やステロイド依存例などの寛解維持に使用されます。アザチオプリン(イムラン、アザニン)と6-メルカプトプリン(ロイケリン)の2種類が潰瘍性大腸炎には使用されます。アザチオプリンは生体内で6-メルカプトプリンに分解され作用し、6-メルカプトプリンは6-チオグアニンヌクレオチドに変換され核酸合成阻害をすることで免疫抑制を行ないます。副作用として嘔気などの消化器症状、膵炎、肝機能障害や血球減少があり、使用開始後は血液検査を頻回に行う必要があります。日本人では副作用の予測因子としてNudt15遺伝子の測定が保険診療で可能です。免疫調節剤を使用する必要がある患者さんでは事前にNudt15を測定し変異の有無によって副作用の起こりやすさを予測します。およそ1%の人では重篤な副作用が予測され使用ができません。

④ 生物学的製剤

ステロイド治療無効例や抵抗例などに主に使用する。本邦で潰瘍性大腸炎に対して保険適応となっている薬剤はインフリキシマブ、アダリムマブ(ヒュミラ)、インテグリン阻害薬(エンタイビオ)、JAK阻害剤(ゼルヤンツ)、抗IL12/23抗体(ステラーラ)があります。

炎症性サイトカインあるいは炎症性メディエーターの産生・ 活性化のカスケードにおいて中心的な役割を果たしている部位を抑制することで炎症細胞が腸管に集まることを阻害し抗炎症作用をもたらします。いずれの薬剤もステロイド難治例に対して寛解導入、寛解維持効果があり50-70%の方で有効と報告されています。それぞれの薬剤は投与方法(内服、注射など)や投与間隔(毎日、2週ごと、8週ごとなど)がそれぞれ異なり、効果や安全性も異なります。どの薬剤が適切かは専門医とよく相談し決定をする必要があります。1剤が無効であっても他の薬剤へ切り替えることで寛解導入することも期待できます。

 

潰瘍性大腸炎治療指針

http://www.ibdjapan.org/pdf/doc01.pdf

 

当院診療内容ページ

診療内容

当院では山梨県のクリニックではまだ行っている施設が少ない消化管難病の治療も積極的に行っています。そのためステロイド治療やバイオ製剤治療といった免疫抑制治療を行っている方も数多く来院されています。新型コロナウイルスやインフルエンザなどの流行期に入り、感染症対策は細心の注意を払っています。

①入口(風除室)における自動検温を行っています。当院設置している自動検温計はマスクをしていない方へも注意喚起がされます。マスクは必ず着用しての来院をお願いいたします。発熱が見られた場合、駐車場での待機をお願いする場合もございます。

②待合での十分な換気と待合個室(別室)があります。発熱はないものの、咳などの症状などが見られた方は個室へご案内いたします。

③内視鏡検査(大腸カメラ)の方は処置室奥の個室への案内も承ります。また、個室が空室であればお子様連れなどの待合での待機が困難な方も極力ご案内するように心がけております。内視鏡検査は胃カメラ、大腸内視鏡、いずれも1時間あたり1人となっており、検査前後での十分な消毒、換気により飛沫感染を予防しています。

④診察予約優先、オンライン診療により密回避や受診へ不安のある方へも対応しております。オンライン診療は当院再診の方が対象です。ご希望の方は同意書記載と当院から発行するコード番号が必要です。詳しくはスタッフまでおたずねください。

当院でのオンライン診療につきまして

当院では現在、再診患者様へのオンライン診療を行っております。感染症へのご不安な方などはご利用を検討ください。

① カメラを含む通信可能なスマートホン、PCなどの機器、Wifiなどの通信環境、精算に用いるクレジットカードが必要となります

② オンライン診療をご希望のかたは当院受診時にあらかじめ希望の旨をお伝えいただき、同意書の記載と当院から発行する再診コードが必要です。

③お持ちのスマートホンなどの通信端末にクリニクスアプリ(https://clinics.medley.life/apps?_branch_match_id=833188089656744818)をインストールいただき、アカウント作成、保険証情報、クレジットカード情報などを入力します。オンライン診療はアプリから「オンライン再診」予約を入力することで可能です。時間になりましたら当院より連絡することで診療が始まります。

④処方箋はご希望の薬局へFaxし、原本の郵送を当院より直接行います。あらかじめ指定薬局をお伝えください。

⑤費用につきましては通信費、処方箋郵送料などの手数料として800円ー1200円を請求させていただきます(保険適応外です)

(主な消化管難病疾患)

・潰瘍性大腸炎

・クローン病

・腸管ベーチェット

・好酸球性消化管疾患

 

(医療費助成の対象)

原則として「指定難病」と診断され、「重症度分類等」に照らして病状の程度が一定程度以上の場合です。また軽症特例という制度があります。

 

(軽症高額該当について)

症状の程度が疾病ごとの重症度分類等に該当しない軽症者でも、高額な医療を継続することが必要な人は、医療費助成の対象となります。

 

「高額な医療を継続することが必要」とは、医療費総額が33,330円を超える月が支給認定申請月以前の12月以内に3回以上ある場合をいいます。

例えば、医療保険3割負担の場合、医療費の自己負担がおよそ1万円となる月が年3回以上ある場合が該当します。

 

(難病指定医について)

指定難病の制度では、都道府県・指定都市から指定を受けた指定医に限り、特定医療費支給認定の申請に必要な診断書を作成することができます。

当院では成人、小児ともに難病指定医・指定医療機関の資格を有します。詳しくは直接ご連絡ください